堅田 トミエ 85才 魚崎中町在住
震災の年に最愛の主人を亡くし、息子夫婦と同居している。 独りで居る時間が多くなってから、何か自分で出来るものは無いかと考えながら、手芸をしたり、工作をしたり、いつも何かを考え、作り出している。 作品の数は計り知れない。13人の曾孫へのプレゼントになったり、独り暮らしの友人への優しいプレゼントになったりと、たくさんの人を喜ばせた。 お金を使わずに、有るもので工夫すると言うのが、母の鉄則である。(娘談)
坂本 巌美さん 83才 魚崎中町2丁目
会社を定年より少し長くお勤めになり、リタイヤなさいました。お好きなゴルフもやめられて、ひたすらお散歩をしていらっしゃいました。 そのうち、よそ様のお玄関のお花、公園の花壇のお花に魅せられて、夢中で写生をして、胡散臭がられたことも度々でした。 家では、メモ書きの画を仕上げて、色を塗る作業、後は図書館で図鑑と首っ引きで学名を調べ、添え書きをする。 一度、「公園管理に花壇は苗札を付けてください」との申し入れがあり、係りの方があわてました。 こうして素敵な画集が何冊も出来、とても男性の絵とは思えない繊細で、写実的な美しい物です。少しご紹介してみましょう。