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【第1回】雀の松原

記念すべき第1回なので、どこにしようか迷いましたが、やっぱりこの辺りで私が一番よく聞く歴史スポットといえば、「雀の松原」でしょうか。
雀の松原の史跡は、ここが昔、松林の景勝地だったことを伝えるもので、源平盛衰記とか、太平記とか、 ほかにもいくつかの文学作品のなかに「雀の松原」という地名が出てくるそうです。
『東灘歴史散歩』によると、「雀合戦の伝説」というのがあって、この一帯には雀がたくさん住んでいて、 3年に1度ほど丹波からやってくる雀の大軍と大合戦になったとか。その合戦を一目見ようと見物客が来るようになり、 その見物客を相手に倒れた雀を焼き鳥にして商売をする村人も現れ、これが灘名物になった・・・とあります。

あくまでも伝説ですから、嘘か本当かはわかりませんが、住吉川沿いにある松のそばで休んでいたら、雀の大群が騒がしくて、 こんなユニークな伝説があるのも不思議じゃないなと思いました。
そして、もう1つ面白いなと思ったのが、合戦相手の雀の大軍が、丹波からやってきたということです。 この地域一帯はお酒造りで全国的にも有名なところ、そしてその美味しいお酒(灘名物)を造ってきたのは主に丹波からやってきた蔵人さんたちですよね。

さて、前置きが長くなりましたが本題にはいって、雀の松原の史跡を見に行った話です。
雀の松原の史跡は、1つだけではありません。まず大小2つの歌碑が、阪神魚崎駅から西に約200mほどのところある公園にひっそりと建っています。 傍らには東灘区役所の丁寧な解説の看板もあって、何と書いてあるかがわかるようになっています。
そしてその近くにある環境局東灘事業所前には、雀の松原への道標があります。こちらは少し小さいですが、文字はしっかり読みとることができます。
また、阪神魚崎駅の西側には、雀の松原を解説した看板も立てられていました。

歌碑や看板に書いてある内容については、ここでは省略しますので、気になった方は、ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。
参考文献 田辺眞人『東灘歴史散歩』東灘区役所

第6回【旧魚崎町役場】

第5回【灘の素麺(灘目素麺)】

第4回【日本で二番目のゴルフ場】

第3回【魚崎八幡宮】

第2回【村界の碑】
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