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【第3回】魚崎八幡宮
緑が美しい季節になりました。今回は、魚崎八幡宮を訪れてみました。
魚崎八幡宮は、旧魚崎村の氏神さまだそうです。阪神淡路大震災で、本殿や鳥居、会館、だんじり小屋などに大きな被害がありました。
震災後、再建された鳥居をくぐると、まず、酒造業者や酒樽業者の名前が記された石灯籠や手水石があります。
このほかにも名前が記されているものがあり、この神社が、長年にわたって地域の人々に親しまれてきたことを示しているように感じました。
刻まれている名前のなかには、今も健在の酒造メーカーや、
『続・灘酒』に掲載されている明治から大正における灘の酒造家リストで確認できるものも多数ありました。
さらに境内を進むと、震災後に建てられた仮本殿、その隣にだんじり小屋、そして「神依りの松」があります。
『東灘歴史散歩』によれば、「神依りの松」とは、三韓から帰国の際この地に立ち寄った神功皇后が、
船をもやった浜辺の松のなごりであると伝えられているが、その名や境内における位置から考えると、
神が祭りの時にこの世に降り立たれる時の依代(よりしろ)として神聖視された巨木と思われるそうです。
ところで、毎年5月には、だんじり祭りがおこなわれます。今年も大勢の人々がだんじりを観るために、この魚崎八幡宮に集まりました。
勇壮なだんじりと、そのだんじりをひく人々、交通整理や炊き出しなどでだんじりの運行を支える人々の姿は、
この地域の文化的な豊かさを象徴しているように思いました。
第6回【旧魚崎町役場】
第5回【灘の素麺(灘目素麺)】
第4回【日本で二番目のゴルフ場】
第2回【村界の碑】
第1回【雀の松原】
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